防塵や防水、耐衝撃性能を兼ね備えた「タフスマホ」をご存知ですか?
この記事では、タフスマホの3つの性能や、IP規格・MIL規格、タフスマホの選び方、日本製のタフスマホをご紹介していきます。
目次
タフスマホとは
タフスマホとは、過酷な環境でも使用が可能になる、防塵・防水・耐衝撃性能が備わったスマホです。タフとは英語で「tough」と表記し、「頑丈な」という意味になります。タフスマホの他に、「タフネススマホ」という呼称もあり、海外では、タフスマホを「Rugged Phone」と呼んでいます。
タフスマホの3つの性能
タフスマホの3つの性能を、以下でご紹介していきます。
- 防塵
- 防水
- 耐衝撃
防塵は、ちりやほこりなどを防いでくれる性能です。工事現場や登山、キャンプなどのアウトドアで行動する方に向いています。
防水は、水から防いでくれる性能です。突然の雨や、防水のレベルによっては水没などに耐えられます。
耐衝撃は、衝撃から防いでくれる性能です。スマホを落としたときや何かがスマホにぶつかったときなどでも、壊れにくいです。
防塵・防水性能を示すIP規格とは
防塵・防水性能を示す指標として「IP規格」があり、IP規格のIPとは、International Protectionの略称です。IP規格は、2003年に国際電気標準会議(IEC)によって定められ、日本国内では、IPコードとして扱われています。
IPコードは、IP68のように、数字を並べることで防塵・防水性能の階級を示し、IPコードの前半の数字は防塵等級を、後半の数字は防水等級を表します。
防塵等級の規格は、以下の通りです。
等級 | IPコード | 保護内容 |
0 | IP0X | 保護なし |
1 | IP1X | 直径50mm以上の固定物体が中に入らない |
2 | IP2X | 直径12.5mm以上の固定物体が中に入らない |
3 | IP3X | 直径2.5mm以上の固定物体が中に入らない |
4 | IP4X | 直径1.0mm以上の固定物体が中に入らない |
5 | IP5X | 直径7.5μmの粉塵が中に入っても所定の動作や安全性を損なわない |
6 | IP6X | 直径7.5μmの粉塵が中に入らない |
防水等級の規格は、以下の通りです。
保護等級 | IPコード | 保護内容 |
0 | IPX0 | 保護なし |
1 | IPX1 | 製品上部に垂直に滴下する水から防げる |
2 | IPX2 | 製品を15度以内に傾けて、製品上部に垂直に滴下する水から防げる |
3 | IPX3 | 製品を60度以内に傾けて、噴霧された水から防げる |
4 | IPX4 | 製品のあらゆる方向からの水の飛沫から防げる |
5 | IPX5 | 製品のあらゆる方向からの噴流水から防げる |
6 | IPX6 | 製品のあらゆる方向からの強い噴流水から防げる |
7 | IPX7 | 一時的に水没させても製品に問題がない |
8 | IPX8 | 継続的に水没させても製品に問題がない |
耐衝撃性能を示すMIL規格とは
耐衝撃性能を示す指標として「MIL規格」があります。MIL規格のMILとは、「Military」の略称で、MIL規格とは米国国防総務省の物資調達基準(MIL-STD-810G)のことです。MIL-STD-810Gに準拠しているスマホは、耐衝撃や、浸水、高温状態などの複数の項目をクリアしており、軍隊でも業務中に使える程の頑丈さになります。
タフスマホの選び方
タフスマホの選び方を、以下でご紹介していきます。
MIL-STD-810G対応かどうか
まず、耐衝撃や防水、防塵などの項目がある米国国防総務省の物資調達基準(MIL-STD-810G)に準拠しているかどうか確認しましょう。激安タフスマホの中には、MIL-STD-810G準拠でないものもあるため注意が必要です。
バッテリー容量を確認
次に、アウトドアでのスマホ使用時に、途中でバッテリーが切れることがないよう、バッテリー容量が大きいタフスマホを選びましょう。機能性が高いのに、バッテリーがすぐになくなって使えなくなっては意味がありません。
キャンパーにもおすすめ!日本のタフスマホ
以下で、日本製のタフスマホをご紹介していきます。
富士通 arrows M05
日本製のタフスマホとして、富士通 arrows M05を、以下でご紹介します。
優れた防水・防塵性能で水まわりや埃っぽい場所など幅広いシーンでもあんしんして使えます。さらにMIL規格の落下に準拠した試験もクリアしています。
【法人向け】京セラ DuraForce PRO2
日本製のタフスマホとして、法人向けの京セラ DuraForce PRO2を、以下でご紹介します。
【MIL-STD-810Gについて】米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810G)の16項目〔Blowing Rain(風雨)、Immersion(浸漬)、Sand and Dust(粉塵)、Shock(落下/衝撃)、Vibration(振動)、Solar Radiation(太陽光照射)、Humidity(湿度)、High Temperature(高温動作/高温保管)、Low Temperature(低温動作/低温保管)、Temperature Shock(温度衝撃)、Low Pressure(低圧動作/低圧保管)、Salt Fog(塩水噴霧)、Icing/Freezing Rain(氷・低温雨)〕に準拠した試験を実施。【京セラ独自基準】Shock(落下)高さ約1.5mから26方向で合板(ラワン材)に落下させる試験。
タフスマホの補償にはスマホ保険を!
ここでは、タフスマホの3つの性能や、IP規格・MIL規格、タフスマホの選び方、日本製のタフスマホをご紹介しました。
防塵や防水機能だけでなく、耐衝撃性もあるスマホが必要という方は、タフスマホがおすすめです。
しかし、タフスマホでも確実に壊れないとは言い切れないことや、盗難や紛失でなくなる可能性もあります。タフスマホのご購入時には、画面割れ・スマホ内部の故障・水濡れ・盗難紛失の幅広い補償内容を提供しているjustInCaseのスマホ保険にご加入してみてはいかがでしょうか。