iPhone 5sからiPhone 8までのiPhoneと、iPhone SEに搭載されているTouch ID。Touch IDとは、パスコードを入力する代わりにホームボタンに触れてiPhoneに登録している指紋を認証させるだけで、ロックの解除や、App Store等での認証ができる便利なシステムです。
そんな便利なTouch IDですが、指を置いても反応してくれないこともあります。すぐに電話をかけたいときや、新着メッセージを確認したいときに反応しないと困ってしまいますよね。
この記事では、Touch IDが反応しない原因や、Touch IDが反応しない場合のすぐにできる対処法についてご紹介します。
目次
Touch IDが反応しない原因
iPhoneのTouch IDが反応しない場合の多くが、指紋がきちんと認識されていないことが原因です。指紋が認識されない原因としては、自分の指に問題がある場合や、ホームボタン側に問題がある場合など、さまざまな可能性が考えられます。
以下では、Touch IDが反応しない原因を5つの状況別にご紹介します。
指に問題がある
一番に考えられる原因として、自分の指に問題がある場合があげられます。
Touch IDは、指紋のわずかな凹凸を、人体が発する微細な電気を読み取ることで指紋を認証しています。
そのため、指紋認証をしている指が濡れていたり、乾燥し過ぎていたりすると、指紋の凹凸の状態が普段と変わってしまい、iPhoneが指紋をうまく読み取れないことがあります。
指が濡れている場合はしっかりと水気を拭き取り、乾燥し過ぎている場合は一度濡らしてから水気を拭き取りましょう。
また、Touch IDの指紋は5つまで登録できるので、同じ指を2~3個登録しておくか、別の指を登録しておくと、指を原因とするTouch IDの認証エラー率は下がります。
ホームボタンが汚れている
指に問題がない場合は、ホームボタンに問題がある可能性が高いです。ホームボタンに汚れが付着していると、Touch IDが反応しません。柔らかい布などでホームボタンを拭き取ってみましょう。
ホームボタンの掃除は見逃してしまいがちなので、普段からディスプレイを拭くときにホームボタンも一緒に拭く習慣をつけるのをおすすめします。
ホームボタンに保護フィルムが被っている
保護フィルムを貼る際に、ホームボタンの一部に保護フィルムが被ってしまっているというケースもあります。
Touch IDはホームボタン全体がセンサーになっており、ホームボタン全体で指紋を検知しています。そのため、一部が隠れてしまうだけで認識の精度が落ちてしまうのです。
保護フィルムはホームボタンと、ホームボタンの周りの金属のリングに被らないように貼りましょう。
押し方が適切ではない
Touch IDの登録時に登録した指の向きと、あまりにも違う向きに指を置いているとTouch IDが反応しない可能性があります。出来るだけ登録時と同じような向きでiPhoneを持ち、指の腹でホームボタンに触れようにしましょう。
また、ホームボタンを強く押しすぎると正しく指紋が認識されない場合があるので、ホームボタンを「押す」という感覚ではなく「軽く触れる」という感覚でTouch IDを使うのがおすすめです。
Touch IDがOFFになっている
そもそもTouch ID機能がOFFになってしまっている可能性も考えられます。
Touch IDが設定されているかどうか確認する方法は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開き、「Touch ID とパスコード」を選択する
- 「iPhone のロックを解除」または「iTunes Store と App Store」がオンになっていて、指紋を 1 つ以上登録済みであることを確認する
Touch IDが反応しない場合の対処法
Touch IDが反応しない場合に考えられる5つの原因を解決してもTouch IDが反応しない場合は、以下でご紹介する対処法を試してみましょう。
iPhoneを再起動する
これまで問題なく使えていたのに、突然Touch IDが使えなくなったような場合は、一時的なiOSのシステムエラーが考えられます。
iPhoneには、不必要なデータやバックラウンドで動いるシステムがストレージとして溜まっていくため、それらが原因でTouch IDが正常に働かなくなってしまう可能性があります。
一時的なシステムエラーが原因の場合は、再起動するだけでTouch IDが正常に機能する可能性があります。Touch IDが反応しない場合は、まずはiPhoneの再起動を試してみましょう。
iOSを最新版にアップデートする
iPhoneのiOSが最新版にアップデートされていないと、Touch IDなどの基本機能の動作に影響を及ぼす可能性があります。
以下の手順でiOSのアップデート状況を確認してみましょう。
- 「設定」アプリを開き、「一般」>「ソフトウェアアップデート」の順に選択する
- アップデートがある場合は、赤丸のアイコンが表示される
- 「インストール」をタップする
- パスコードを入力する
iOSのアップデートについては、詳しくはApple公式サイトの以下のページをご参照ください。
iPhone、iPad、iPod touch をアップデートする
Touch IDを再登録する
季節の変わり目で手が乾燥したりして、同じ指でも指紋が認証されないこともあります。
iPhoneを再起動し、iOSのアップデートをしてもTouch IDが反応しない場合は、Touch IDを登録し直してみましょう。
Touch IDを登録する方法は以下の通りです。
- 設定」アプリを開き、「Touch ID とパスコード」を選択する
- パスコードを入力する
- 「指紋を追加…」を選択する
- 画面の指示に沿ってTouch IDを登録する
また、Touch IDには、全部で5つの指を登録できます。そのため、左右の親指と人差し指などよく使う指を全部登録することや、よく使う指を2,3回登録することもできます。
Touch IDを再登録する際の参考にしてみていかがでしょうか。
それでもTouch IDが反応しない場合は
今回ご紹介した方法をすべて試してみてもTouch IDが反応しない場合は、ホームボタンが故障してしまっている可能性が高いです。その場合は、AppleStoreや修理業者に相談してみましょう。
以下で、総務省登録修理業者として認定されているスマホ修理業者2社と、Apple正規サービスプロバイダでホームボタンを修理した場合の料金や修理時間の例をご紹介します。
iPhoneの修理は、場合によってはかなり高額になってしまうこともあります。
故障が不安な方は前もってJustInCaseのスマホ保険へ加入しておくこともおすすめです。
iPhone修理工房
iPhone修理工房は、現在全国に164店舗を展開する、iPhone修理の専門店です。
修理料金地域最安値を掲げており、他店より少しでも料金が高い場合は、他店の料金を提示することで、より安い料金で修理を受け付けてくれます。中古のiPhoneやAndroid端末の高価買取も行っています。
iPhone修理工房のホームボタン故障時の主なiPhoneの修理代金は以下の通りです。
機種 | 価格(税別) |
iPhone 8 | 6,500円 |
iPhone 6s | 6,500円 |
iPhone SE | 5,500円 |
池袋P'パルコ本店での価格のため、修理代金は各店舗によって異なります。
ホームボタンの修理にかかる時間は要相談となっています。
アイサポ
iPhone修理アイサポは、現在全国に170店舗を展開する、修理実績80万台以上のiPhone修理専門店です。
修理代金が格安なのにも関わらず、再修理が無料になる期間が6ヶ月と業界最長クラスなのが特徴です。データが消えることなく、最短10分で即日修理してくれます。
アイサポのホームボタン故障時の主なiPhoneの修理代金は以下の通りです。
機種 | 価格(税別) |
iPhone 8 | 7,980円 |
iPhone 6s | 7,980円 |
iPhone SE | 5,980円 |
新宿本店での価格のため、修理代金は各店舗によって異なります。
ホームボタンの修理にかかる時間は約40分です。
Apple正規サービスプロバイダでの修理
Appleには、公式の保証であるAppleCare+ for iPhoneがあります。
ホームボタンの故障以外にも、画面割れその他の原因でiPhoneが故障したときにAppleCare+ for iPhoneに入っていれば、1年に2回までサービス料金で修理サポートが受けられます。AppleCare+ for iPhoneに加入しているかどうかで修理代金は大きく異なります。
Apple公式のホームボタン故障時の主なiPhoneの修理代金は以下の表の通りです。
モデル | その他の修理 - AppleCare+ サービス料(税別) | その他の修理 - 保証対象外(税別) |
iPhone 8 | 12,900 円 | 36,400 円 |
iPhone 6s | 12,900 円 | 32,700 円 |
iPhone SE | 12,900 円 | 30,400 円 |
修理には数日かかる場合があります。
また、Apple正規サービスプロバイダで修理をするとiPhoneが出荷時の状態に戻り、データが消えてしまう可能性が高いです。修理に出す前にしっかりデータのバックアップを取っておけば安心です。
Touch IDが反応しない場合のまとめ
この記事では、以下の内容についてご紹介しました。
- Touch IDが反応しない原因
- Touch IDが反応しない場合の対処法
- Touch IDが故障している場合の修理をしてくれるiPhone修理業者
Touch IDは便利な機能ですが、些細なことで反応しなくなる場合もあるので注意が必要です。
Touch IDが反応しないのはさまざまな要因が考えられますが、自分で解決できなかった場合は、AppleStoreやiPhone修理業者に相談してみましょう。Apple公式の保証に加入している場合には、Apple正規サービスプロバイダで修理するのがおすすめです。
しかし、AppleCare+ for iPhoneは購入から30日が過ぎると加入することはできません。
justInCaseのスマホ保険なら、画面やホームボタンの破損や水濡れによる故障の修理代はもちろん、盗難・紛失まで、幅広い補償が受けられます。中古のスマホや格安SIMでも加入できるので、端末の購入時にキャリアやAppleの公式の保証に入り損ねた方でも申し込むことができます。
あらかじめスマホ保険に入っておけば、スマホが故障してしまったり、うっかりスマホをなくしてしまったりしても安心です。スマホの扱いについて不安がある方は、ぜひ一度スマホ保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。