子供が成長するにつれて、そろそろ子供用にスマホを用意したいと思いながらも、どうやってスマホを選べばいいか迷ってしまう保護者の方は多いと思います。
この記事では、子供用スマホの特徴や選び方を紹介し、小学校入学前から小学校6年生頃までの子供がスマホを使うメリット・デメリットや子供と決めておきたいルールなどについて詳しく解説していきます。
目次
保護者が子供にスマホを持たせ始めた時期の割合
2019年の東京都都民安全推進本部の「家庭における青少年の携帯電話・スマートフォン 等の利用に関する調査結果報告書(概要版)」によると、保護者が子供にスマホを持たせ始めた時期の割合は、以下の通りになります。
子供がスマホを持ち始めた時期の割合 | |
小学校入学前〜小学2年生 | 18.5% |
小学3年生〜小学6年生 | 26% |
中学生 | 42.3% |
高校生 | 13.3% |
中学生からスマホを持ち始める子供が最も多く、小学校低学年までに約20%の子供が、スマホを持ち始めていることがわかります。
子供用スマホの特徴
今回は、auのキッズスマホであるmamorino5を例に、子供用のスマホの特徴を以下で挙げていきます。
防犯ブザーやGPS機能がついてる
mamorino5には、スマホ本体に付いている紐を引っ張ると、約100dBの大音量防犯ブザーが鳴る「防犯ブザー機能」や、保護者が子供の位置情報を確認できる「GPS機能」が付いています。
また、mamorino5の防犯ブザーは、鳴らすとセコムに通報され、必要に応じてセコムの緊急対処員が子供のいる現場へ急行します。
通話とSMSの相手先を制限できる
mamorinoは、通話やSMSなどの機能を制限できます。
電話帳は50件まで登録可能で、登録外の電話番号には一切繋がらないようになっています。
スマホに制限をかけることは、見えない相手とのトラブルを防ぐことに繋がります。
月額基本料金を安く抑えられる
mamorino5は、月額基本料金を1,000円未満に抑えることが可能です。
auのジュニアケータイプランNを例に月額基本料金を見てみましょう。
月額基本料金 | |
「2年契約N」適用時 | 月額500円 |
各種割引サービス適用前 | 月額670円 |
2年間auで継続して利用する場合は月額500円でお安くキッズスマホを使用可能です。
子供用スマホの選び方
子供用スマホの選び方は、次の通りです。
- 保護者と同じキャリアで契約する
- カラーは子供の好みに合わせて
- 防水性や耐衝撃性などを確認する
- 保護者が使っていた中古機種を使う
以下で詳しくご説明します。
保護者と同じキャリアで契約する
保護者が使っているスマホのキャリアと同じキャリアの子供用スマホであれば、通話料を節約できます。
auのmamorino5を例に挙げてみましょう。
他社のスマホを使っている家族との国内通話料は30秒毎に20円かかるのに対し、auの機種を使ってる家族との国内通話料は無料になるのでお得です。
カラーは子供の好みに合わせて
ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアで販売している子供用スマホは、1〜2種類までと少ないですが、スマホ本体のカラーは3種類の中から選べるので、子供の好きなカラーを選ぶことができます。
防水性や耐衝撃性などを確認する
子供がスマホを外へ持ち出したときにスマホを落としたりすることが考えられるため、耐衝撃性や防水性、防塵性などを確認しましょう。
保護者が使っていた中古機種を使う
子供用スマホを使用する以外にも、保護者が使用していたスマホをそのまま子供に持たせることも可能です。
保護者のスマホを持たせる場合でも、インターネットの利用や使用時間、使用するアプリなどを後から制限することができます。
iPhoneとAndroidに分けて、それぞれの使用制限のかけ方を以下で紹介します。
iPhoneの使用制限のかけ方
スクリーンタイムで制限
iPhoneではスクリーンタイムの制限機能を使えます。
設定>スクリーンタイムで以下のことを設定できます。
- 休止時間
- App使用時間の制限
- 通信/通話の制限
- 常に許可するApp
- コンテンツとプライバシーの制限
スクリーンタイムの設定はパスコードで管理できます。
Androidの使用制限のかけ方
Google Playで制限
AndroidではGoogle Playで制限機能を使えます。
Google Play Store>左上のメニューをタップ>設定>保護者による使用制限>PINの作成>制限するコンテンツをタップ
以下のコンテンツを制限できます。
- アプリとゲーム
- 映画
- テレビ番組
- 書籍
- 音楽
アプリで制限
保護者向けGoogle ファミリーリンクでは、以下のことが制限できます。
- ダウンロードできるアプリ
- 利用時間
また、ファミリーリンクには外出中の子供の位置情報も確認できる機能もあります。
子供がスマホを使うメリット
子供がスマホを使うメリットを、保護者目線と子供目線で分けてご説明します。
保護者目線のメリット
子供の外出時に子供と連絡が取れる
保護者は子供の外出時に電話やLINEアプリなどを通して、子供と連絡を取ることができます。
GPSを使って子供の居場所を確認できる
保護者はスマホに搭載されているGPS機能やGoogle ファミリーリンクなどのアプリを利用して、子供の位置情報を簡単に確認することができます。
子供目線のメリット
友達と連絡ができる
子供にとっては、主にLINEアプリや他のメッセージ機能を通して友達と気軽に連絡を取れるのは大きなメリットです。
インターネットに慣れることができる
子供はスマホを使用することにより、SNSやWebページ検索などを通してインターネットに慣れることができます。
現代社会において、インターネットを適切に使用する能力を身に付けることは重要であり、早いうちからスマホを通して、インターネットで情報収集する方法や、インターネットを適切に使う方法について学ぶ必要があります。
子供がスマホを使うデメリット
子供がスマホを使うデメリットは、次の通りです。
- 睡眠不足や視力低下などにつながる
- トラブルに巻き込まれてしまう可能性がある
- アプリで高額課金をしてしまう可能性がある
以下で詳しくご説明します。
睡眠不足や視力低下などにつながる
2019年の東京都都民安全推進本部の「家庭における青少年の携帯電話・スマートフォン 等の利用に関する調査結果報告書(概要版)」によると、スマホを使うことによって子供に悪影響が生じた割合は、以下の通りです。
起きた悪影響の内容 | 子供に生じた割合 |
睡眠不足になった | 19.6% |
親子間の会話が減少した | 11.2% |
成績が落ちた | 10.3% |
視力の低下や肩こりや頭痛、めまいが生じた | 8.1% |
トラブルに巻き込まれてしまうことも
スマホの使用により、子供がSNSでいじめにあってしまったり、出会い系サイトやアプリを通して、見知らぬ人と容易に連絡を取ってトラブルに巻き込まれてしまったりする可能性もあります。
トラブルに巻き込まれないためには
親子間でルールを決める
子供がスマホトラブルに巻き込まれないためには、親子間であらかじめルールを決めて、徹底しておくと良いでしょう。
親子間のルールの例として、以下が挙げられます。
- スマホの利用時間を決めておく
- 個人情報をSNSに書かない
- ゲーム課金をしない、または上限額を決めておく
- スマホを使用する場面を設定する
- 知らない人とは連絡を取らない
- トラブル時には親に相談する
アプリで高額課金をしてしまう可能性がある
スマホのアプリゲームには、課金ができるものがあります。
子供のスマホにクレジットカードを登録しておくと、子供が勝手に課金してしまう恐れがあるので注意しましょう。
最後に
子供がスマホを利用する時には、利用時間やダウンロードできるアプリを制限するなどして、子供をスマホトラブルから守りましょう。
保護者が使っていた中古のスマホを満15歳以上の子供が使う場合は、justInCaseのスマホ保険に加入しておくと安心です。
スマホ保険は、画面割れや故障、水濡れ、盗難紛失など、補償内容が幅広いです。